今朝はロビーに11時集合なので、少しゆっくりできて嬉しい。朝食をとった後、
余裕があるので、少しコテージの周りをカメラ片手に散策してみる。南国は花にあふれている。ホテルの従業員さんの働きあってのものではあるが、見た事のない花もちらほら。見た事あるのもちらほら咲き誇っている。花がいっぱい咲いている。蝶々もひらひら舞っている。
身支度して集合時間20分前にロビーに行くと、隊員が一部に片寄っている。
何が?

おっ?
ロビーのカウンターの上に、茶色い砂地に仏がデザインされた額が置かれている。
これが、「遠くを見る眼で。。。」とKINGがCDで語っていた事のようだ。
昔流行った3Dの隠し絵なるものらしい。額と睨めっこの隊員続出。私も覗いてみる。絵の下の方に、数字っぽいものが見えるような気がするが。。。
良く分からない。
時間が来たので、後ろ髪を引かれつつもバスに乗り込む。
今日は観光客のように、バガンに群立するパゴダを見学するのだ。
いや、一応観光客として入国しているのだが。。。。
行きがけの車中でJTSのスタッフさんより一言。
「今日は何を探すのか分かっていますか?」
「。。。。。」
隊員の反応鈍し。しかし、前の方に座っていた隊員が
「赤く染めるためのプロペラを探す」
とちゃんと返答。
JTSスタッフさん、安心したかのように再び話しだす。その内容は、
『今日はパゴダでプロペラを探すのはもちろんだが、平沢さんより、皆疲れているだろうからヒントを与えてもよしと許可が出た。そして、これから行くパゴダには無い』そうだ。
しかし、
「え〜〜〜っ(↑)???」
という、隊員の疑惑に満ち満ちた声が車内に蔓延する。かく言う私も信じられない。これもいたしかたないのだ。だって、万国点検隊なのだから(?)
今や保護の為数少ない登れるパゴダのひとつ、Mingalazedi Pagodaに到着。下車すると、既に待機した物売りさんが、門の前から中から、参道からひっきり無しに声を掛けてくる。
「いちどる〜」
しまいには、別物だが、
「ごしぇんえん〜」
である。ヤンゴンで、「バガンではUS$は使えません」聞いていたのに話が違うぞ。というべきか、いずこも商魂逞しいという事か。
門でサンダルを脱いで、参道を進みパゴダに登ってみた。階段幅は狭く、急である。カメラをぶつけないように、横向きになってえっちらおっちら登る。普段裸足で外を歩く事などないものだから、欠けた煉瓦の破片を踏むと結構痛いのだ。ちょっと足を切った方もおられたようだ。
バスの中でJTSスタッフさんの言葉(ここにはありませんよ)に疑いを持った事を忘れる程、パゴダ上部で目に映る光景はえも言われぬ不思議さ美しさ。本日の探し物は、すっかり吹く風で頭から払われてしまった。360度、見渡す限り緑とパゴダしかない。年ふりたパゴダは、見事に木々と一体化した風景の一部。他には何も見えない。
感動してパゴダを下りると、またまた物売りさん達の攻勢が待ち構える。バスまでのおよそ100メートル程の道行きにわんさと待ち構えるのだ!
しかし!
私は「買わない」と決めていたので、声を掛けてくる物売りさん達に無愛想に受け答えをすると、あっちも無駄な労働を好むわけが無く、そのうち声を掛けて来なくなる。早めにバスに乗り込んで出発を待っていると、バスのの周りにもわらわらと売り物を持って、商売にやってくる。何人かの隊員は、売り子達に捕まっていた。しばらくして雨が降り出した。布にプリントした絵の売人はそそくさと店じまいし、何人かは木ノ下で雨宿り。
やっと、隊員達がバスに乗り込み、出発準備をしていると、なにやら売り子さんも準備している。品物をくるくるとしまい込む者。自転車にまたがるも者。バイクのエンジンを掛ける者。
もしや。。。。
案の定、売り子の団体はバスを追って来た。パゴダ巡りの道は、鋪装されていない所がほとんどなので、ゆっくりとしか走れない。だから、自転車でも追いついて、バスが到着と同時にお店を開けるのだ。
数カ所パゴダを見学して、これから昼食に行く時、怪しいバンと出くわす。怪しいワゴン車は、昨日KINGが乗車していたものとは違うが動きが怪しい。バガンでは我々以外の外国人とはほぼ出くわさない。すれ違う車は全部現地の人たちが使用しているものばかりであったのだ。それなのに、この怪しいバンは、こちらのバスを確認しに来たかのように、くるりと方向転換をして消えて行った。
レストランに着くと、昨日KINGが乗っていたワゴンが停まっていた。もしや、ここでKINGが現われるのだろうか?
昼食はドライブインのような、レストランであったが、奥には小さな舞台があるところ。まさか、この舞台からKINGが御登場するのかしら?
結果的には違った。本物の観光客向けレストランであった。奥の舞台では人形劇が繰り広げられていたが、いつこの人形が数字を書いた紙などを、「ぺろん」と見せるかと思うと、おちおち食事もできやしない。などとしてるうち、怪しいワゴンは発進してしまった。どうやら、様子見に来ていただけらしい。
そして、やっとくつろいで御飯を戴いたのであった。
さて、これからが本番。次に行くパゴダで「赤くするためのプロペラ」を探すのだ。次に行く所は、一画に数基のパゴダが在る。入口付近で一旦留まって、団長からの説明を受ける。ここから先でプロペラを探すとの事。しかし、売り子さんらの声が騒がしい所為か、後方の隊員さんらから
「聞こえないです〜」
と何度か声があがったりする。
後ろの隊員達にもやっと話が伝わった後、探索開始。
私と班長さん達は
「先ずは奥のパゴダから!」
とダッシュした。地面から高くなった所は土足で上がってはいけないのだが、団長からの説明があったときからサンダルのかかと紐はずらしてあったので、パゴダに近付くとともに、サンダルを脱ぎ捨て中に入る。内部は暗い。
入るとなぜか売り子の兄弟がいる。弟が床に座り絵を描き、兄がその傍らで商売している。だが、今はモノを買っている場合では無い。プロペラを探さねばならないのだ。適当にあしらって、更に内部をぐるぐる回る。他の班員の方と鉢合わせになったりしながらごそごそキョロキョロ探すが、無い。
再び、入ってきた位置に戻る。絵売りの兄弟が怪しいが、本物の商売人ならば、と思い外へでると、
「あったよ〜」
と班員の声。
あきさんが最も手前のパゴダで、素早く白いプロペラを発見していた。

こんなふうに置いてあった
あきさん、お手柄です。
他の班にももれなくプロペラが行き渡った模様。そこで再び集合。SATO-KENさんより、メッセージを聞くため一番奥のパゴダへの登るように言われる。
あの絵売りの兄弟が居たとこへ?
入ってみると、絵売りの兄弟はいなくなっていた。このパゴダは上へ上がる為には内部の階段を登っていく事になる。内部は暗く、狭く、天井低し。くるり周りながら登る。暗いからガイドさんが、懐中電灯で照らしてくれている。でもうっかり私は頭をぶつけてしまった。
内部の階段を上がると、外のテラス部分に出た。そこからちと高い部分、パゴダの最上部、尖塔部のたもとを回ってメッセージを捜せと言われる。
音が聞こえる。
「クワ〜ン、クワ〜ン。。。」
とCDの8トラックの部分が流れているではないか。くるり回るとテラスの反対側のくぼみにカセットデッキが置かれ、そこから流れている。
一周すると、SATO-KENさんがテラスに立っており、
「ここから入るな!」
とテラスのあっちとこっちに置かれたSATO-KENさんの物と思しいスニーカーを指さしていた。
『????』
等と思っていたら人が増え、SATO-KENさんより前進よし!とのお許しが出る。進んでみると、テラスのから一段低くなった所に、KINGがあぐらで座していたのだ!おおおおおおっ!っとざわめく隊員たち。
KINGの白いおみ足が眩しゅうございます。
KINGはひと班づつ、座ったまま竿にメッセージを挟んで渡す。にこやかであったが、暑そうである。ここで座って待っておられたのであろうから。
しばらくしたら、メッセージを聞いたものは下りるようにとSATO-KENさんから言われて、名残惜しいが他の方と場所を交代する。
パゴダから出ると、数人の隊員が群れている。その人たちの視線の先をみやると、隙間に座っているKINGが見える。
時折、下の方も「ちろ」とみるが、相変わらず竿を弄ぶような仕種が見て取れた。
下の隊員が騒いでいると、SATO-KENさんが現われて、
「騒ぐな!私が動くと師匠に陽が当たるのだ!」
とのたまう。SATO-KENさんは身を呈してKINGを日射しから守っていたらしい。
全班がメッセージを受け取り、バスに乗り込みホテルへ戻る。
バスに乗り込んだ我々を、KINGとSATO-KENさんがパゴダの上から、見送ってくれた。KINGは日傘を左右に振り振り。
ホテルに戻ってから、夕食に出るまで時間があるため、しばし休憩がとれる。
ロビーの隠し絵に、またまた見入る隊員あり。。。
我々の班でも、解読成功者がやっと出る。
「SATO-KEN」
と絵の下の方にあるそうだ。
本日の夕食は外のレストランへ。河沿いの屋外で食事のようだ。雨季なのに大丈夫であろうかと思いつつ、飲み物を頼んだりした。
ナプキンを広げ、テーブルの下に置かれた蚊取り線香を蹴倒さないように、運ばれて来たテンプラに箸を付けていると、ポツ。
雨が降り出してしまった。
飲み物だけを持って、屋根あるところへ行くように言われる。間もなく、結構な土砂降りになった。流石南国である。
店員さんや、ガイドさんまで手伝いながら、ようやく夕食再開。
ホテルへ戻ると、入口にKING用ワゴンが止まっていた。
怪しい。。。
パゴダでKINGから受け取ったメッセージの内容を、皆(班)で作戦会議することになる。今日までに着々とCDの内容に添って進んできた。
「ロタティオン」を含め、7つの段階を踏まねばならないのだが、第七の段階までいかねば、このまま我々はまたの2000年を罪人として過ごす事になるのだ。
そうならない為に、今日パゴダで発見した白いプロペラは、「ルベド」赤化の段階へと進まねばならない。班の方の話によると、今日発見されたプロペラで、黒いプロペラもあったそうだ。これを如何せよというのか?
その為の作戦会議。
「お風呂へ入ってから集まりましょう」と、少々時間ができる。
部屋に戻り、実はここのホテルに到着の時から示してあったメッセージ、「SATO-KEN」と書かれた青い紙を眺めてみたりする。これはコップの下に敷かれていた紙なのだが、ホテル名以外書かれていなかった為、怪しくないと判断された物であった。良く見ると、パソコンでプリントした紙であった。
また、洗面台の石鹸の下に敷かれた赤いセロファンもこのホテルの備品ではないのであった。この赤セロファンでルベドしなければならないようだ。
てな事をしていると、同じ班のらぼさんから電話がはいる。
「平沢さんから電話があった!」
なんと、KING直々に電話が掛かるようである。
風呂に入れなくなってしまった。電話待機である。しかし、しばらく待っても掛かってこなかったので、私は風呂に入ってしまった。
それでも、やはり電話が気に掛かるので、早々に洗浄して出ると、折よくKINGから電話が掛かっていた。しかも、同じ部屋のKさんが気を利かせて、私に回してくれたのだ。
KINGは、ワイさんに渡す金はあるか、Bの113(部屋番号)に赤化ボードがあるから行くように、と言っているそうだが。。。
私 「こんばんわ、××です」
KING 「ワイさんに渡す金はお持ちですか?」
ここで一瞬、自分が耳にしているピアスを。。。と思ったが。
私 「。。。。」(沈黙)
KING 「ありませんね?」
私 「。。ハイ!」
KING 「じゃ」
電話は終わってしまった。
ホントに一瞬だったような気がする。刹那の会話であった。しかし、これは会話と言えるかどうかは甚だ疑問だが。。。
これでやっと安心してお風呂にいけるようになり、Kさんは御入浴。
私は一足先に、作戦会議が行われる班長さん達の部屋へ向かった。
班長さんらの部屋へ、日本から持参した携帯スリッパを履いていってしまった。
外は雨。
外へ出て数歩、歩いたところでスリッパ後悔。当然、ビチョビチョである。
部屋へ到着すると、
「平沢さんがいるって!!!!」
と誰かがいった。
なぬ〜〜?!と慌ててその場をダッシュするが、時すでに遅し。
本当に、行ってしまった後だった。
コテージの通路はこの話を聞いた点検隊員でざわめいていた。
通路で捕まえた他の班の方に聞いてみると、KINGから電話があった時には金は無いと答えたそうだが、後で今日パゴダで買った金箔の事を思い出し、団長を通じてKINGに「あります」と話したら、取りに来たらしい。
KINGを追う事は諦め、すごすごと班長らの部屋へ向かう。
まだ、班員は全員集まってはいなかったが、部屋に入って先ほどのKING登場の事や、どうやってプロペラを赤化すればいいのか話し合う。
主にはやはり、先ほどのKING登場の理由についてだったが。
皆熱心であり、たったまま議論したりする。
私も立って話をしていた。部屋のドアの手前で4人ほどは立って話しをしていた。
あーでもないこーでもない。
一瞬、話が途切れたその時聞こえた、馬のいななき。
「ひひ〜〜〜いいん」
鳴いていた位置はホテルの外の道路ぐらいか。
その瞬間、皆目を合わせ、
「馬だ!!!」
と言ったかと思うと、蜘蛛の子を散らすように部屋から飛び出て行った。
何故、馬のいななきで走り出さねばいかんのか。CDに馬のひずめの音やら、いななきやらが入っていた為であろう。
私は無駄な事にも、ホテルの出口まで見に行った。今になって思い返すと恥ずかしい格好だが、入浴後なので頭にバスタオルターバン状態。流石に寝巻きはまだ着ていなかったが。
散々うろうろした挙げ句、通路で会った他の班の方に「馬の声聞きませんでした!?」と聞いてみる。どうやら今の馬のいななきは、点検隊とはなんら関係が無いと考え、赤化ボードの置かれた所を確認しに行く。
すでに、プロペラと赤セロファンが付けられた懐中電灯が各班設置してあった。これらはこのホテルの各部屋に置かれていたものであった。
班長らの部屋に戻る。
戻ると、ほぼ皆集まっていた。
先ほどの馬の事でもりあがる。だが、その馬の話で意見が食い違う。
ホテルの外から聞こえた組。
この部屋のドアの外から聞こえた組。
ドアに最も近くに居た二人、あきさんとトモハルさんはドアの外、すぐそこで聞こえたそうだ。しかも、いななきが聞こえる前には妙な機械音が足下から聞こえてそうだ。二人でドアの外から「ひひ〜ん」と言ってみて何処から聞こえたか実験をしていた。この部屋はいったい。。。?
本日は昨夜ほどは夜更かしせず、皆部屋に戻ったのであった。(午前1時ごろ)
部屋に戻る途中、B113の赤化ボードを見によると、ボードは撤収されていたのであった。
どこかでプロペラは変化するようだ。
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